
短期トレードでは、長期足の大きな相場観よりも、
今どこに注文が集まっているのか、そしてどちらに勢いが出ているのかが重要になる場面があります。
今回の動画では、1分足・2分足を使った、約1時間で完結する短期トレードが紹介されていました。
中心となる考え方は、次の2つです。
- 流動性
- モメンタム
この記事では、その内容を初心者にもわかりやすく整理します。
流動性とは何か?
流動性とは、簡単に言えば注文が集まっている場所です。
特に、次のような場所には注文が集まりやすくなります。
- 前日高値
- 前日安値
- ロンドン時間の高値
- 何度も止められている同じ高値
- 何度も支えられている同じ安値
たとえば、同じ高値で何度も止められている場合、そこを見ているトレーダーは多くなります。
売っている人は、その高値の少し上に損切りを置きます。
一方で、ブレイクアウト狙いの人は、その高値を超えたところで買おうとします。
つまり、その高値の上には、
- 売りポジションの損切り買い
- ブレイクアウト狙いの新規買い
が集まりやすいのです。
このような場所は、価格にとっての「磁石」のような存在になります。
今回のトレードの大きな狙い
今回のトレードでは、まず30分足で相場を確認しています。
そこで注目したのが、前日高値と前日安値です。
この2つを基準にすると、相場はひとつのレンジを作っていました。
さらに、上には何度も止められている高値がありました。
ロンドン時間の高値も重なっており、上方向に流動性が溜まっている状態です。
つまり、狙いはシンプルです。
下で買いの形が出れば、上にある流動性を取りに行く動きに乗る。
これが今回の基本戦略です。
なぜ買い目線だったのか?
買いを考えた理由は、上に流動性があっただけではありません。
相場の短期構造も上向きでした。
高値と安値を切り上げており、短期的には上昇トレンドの形を作っていました。
さらに、価格は過去に強く買われた需要ゾーンまで戻ってきていました。
需要ゾーンとは、簡単に言えば、
過去に買いが強く入り、価格が上昇した場所です。
このような場所に価格が戻ってきたとき、再び買いが入りやすくなります。
そのため、今回の相場では、
- 上に流動性がある
- 短期構造は上向き
- 需要ゾーンに戻ってきた
という3つの条件がそろっていました。
すぐに買わなかった理由
ここで重要なのは、需要ゾーンに来たからといって、すぐに買っていないことです。
価格は一度、レンジ下限の安値を下抜けました。
この動きは、下落トレンドの始まりにも見えます。
そのため、いきなり買うのは危険です。
動画では、ここで買い指値を置かず、まず反応を確認しています。
実際の値動きを見ると、価格は安値を何度も下抜けようとしました。
しかし、終値では下に残ることができませんでした。
ローソク足には、長い下ヒゲが何度も出ています。
これは、下に抜けたところで売りが続かず、
むしろ買いが入っているサインです。
つまり、下の流動性を刈ったあとに、売りが失速していたわけです。
低時間足で構造転換を確認する
次に確認したのが、1分足・2分足での構造転換です。
最初は、安値を切り下げる下落の形でした。
しかしその後、
- 安値更新が止まる
- 直近高値を上抜ける
- 下落構造が崩れる
- 需要ゾーンを再テストする
- 再び上昇する
という流れが出ました。
これにより、売り優勢から買い優勢へ変わったと判断できます。
短期トレードでは、このような小さな構造転換がとても重要です。
なぜなら、1分足や2分足ではノイズが多く、
根拠の弱いエントリーはすぐに損切りになるからです。
高値は何度も攻められると弱くなる
今回のトレードで特に重要なのが、
同じ高値を何度も攻めていたことです。
動画では、価格が同じ高値に3回近づいた場面が紹介されています。
高値や安値は、一度反発したから強いとは限りません。
何度も同じ水準を攻められると、そこにある注文が消化されていきます。
その結果、その高値や安値はだんだん弱くなります。
つまり、3回目に高値へ向かっている時点で、
その高値は突破される可能性が高くなっていたということです。
エントリーの根拠まとめ
今回の買いエントリーには、複数の根拠が重なっていました。
| 根拠 | 内容 |
|---|---|
| 上の流動性 | ロンドン高値・同値高値があり、注文が溜まっていた |
| 短期トレンド | 高値・安値を切り上げていた |
| 需要ゾーン | 過去に強く買われた場所に戻ってきた |
| 安値狩り | 一度下に抜けたが、下に定着できなかった |
| 下ヒゲ | 下で買い圧力が何度も確認できた |
| 構造転換 | 1分足で下落から上昇へ変化した |
| 高値への再挑戦 | 同じ高値を3回攻めていた |
損切り位置の考え方
損切りは、直近の上昇レンジの下に置いています。
理由はシンプルです。
もし買いの流れが本物なら、
価格はそのレンジの下まで戻る必要がありません。
逆に、そこまで戻ってしまうなら、
買いの見立てが間違っていた可能性が高いです。
そのため、損切り位置は「なんとなく遠く」ではなく、
この位置を割ったらシナリオが崩れる場所に置いています。
これはかなり重要です。
損切りは、単に資金を守るためだけではありません。
自分のトレードシナリオが間違っていたと認める基準でもあります。
利確目標は上の流動性
利確目標は、最初から明確でした。
狙うのは、上にある流動性です。
具体的には、
- ロンドン高値
- 何度も止められていた同値高値
- 前日高値付近
です。
今回のトレードでは、価格がそこまで上昇し、
高値を一度抜けたところで利益確定しています。
その後、価格は反落しました。
これは、上の流動性を取ったあとに、
今度は反対方向へ動きやすくなる典型的な流れです。
トレード管理も重要
動画では、途中でポジションの一部を利確しています。
価格が上昇途中で一度止まったため、
すべてを最後まで持つのではなく、一部利益を確保しました。
その後、残りのポジションは建値にストップを移動。
これにより、最悪でも利益が残る状態にしています。
短期トレードでは、エントリーだけでなく、
途中の管理も非常に重要です。
特に低時間足では、値動きが速いため、
利益が出たあとに一気に戻されることもあります。
そのため、
- 一部利確する
- 建値にストップを移動する
- 目標まで伸ばす
という管理が有効になります。
この手法で大切なこと
このトレードは、単純な逆張りではありません。
「安値を割ったから買う」
「需要ゾーンに来たから買う」
という考え方では危険です。
大切なのは、以下の流れを確認することです。
- 上または下に流動性がある
- 価格が一度反対側の流動性を刈る
- その方向に定着できない
- ローソク足で反発の圧力が出る
- 低時間足で構造転換する
- 目標となる流動性へ向かう流れに乗る
この流れがそろって初めて、
根拠のあるトレードになります。
初心者が注意すべきポイント
この手法は、1分足や2分足を使うため、判断がかなり速くなります。
初心者がいきなり真似すると、
ノイズに振り回されてしまう可能性があります。
特に注意したいのは、次の3つです。
- 流動性を見つけただけで入らない
- 需要ゾーンに来ただけで入らない
- 安値狩り・高値狩りだけで逆張りしない
必ず、反応と構造転換を確認することが大切です。
まとめ
今回の動画で紹介されていたトレードは、
下の流動性を刈ったあと、売りが続かず、買い圧力が確認できた場面で買い、上の流動性を取りに行く短期トレードです。
ポイントは次の通りです。
- 前日高値・ロンドン高値などは流動性が溜まりやすい
- 同じ高値は何度も攻められると弱くなる
- 需要ゾーンでは反応を確認してから入る
- 下ヒゲや終値の位置で買い圧力を見る
- 1分足・2分足で構造転換を確認する
- 損切りはシナリオが崩れる場所に置く
- 利確は上の流動性を目標にする
- 利益が出たら一部利確や建値移動でリスクを下げる
短期トレードで大切なのは、
「どこで注文が溜まっているか」を見つけ、
そこへ向かう流れが本当に出ているかを確認することです。
流動性だけでは不十分です。
モメンタムだけでも不十分です。
流動性の位置と、そこへ向かうモメンタムが重なった場面を狙う。
これが、今回のトレードの一番重要な考え方です。
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