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評価損益:+6,162,715円
2025年11月、金融市場は明確に「転換点」に入った。
株式市場は調整ではなく暴落局面に差し掛かり、同時に為替市場では円安が止まらない異常な環境が続いている。
一見すると矛盾しているように見える
「株安 × 円安」
しかし、その裏側を冷静に見ていくと、これは偶然ではなく必然だ。
本記事では、2025年11月時点で明らかになった
✅ 米国株暴落の本質
✅ AIバブルの終焉シグナル
✅ 円安が止まらない理由
✅ 投資家が取るべき立ち位置
を整理していく。
1. 2025年11月の市場は「調整」ではない
今回の下落を「一時的な調整」と捉えるのは危険だ。
なぜなら、これまでと決定的に違う要因が同時に噴き出しているからだ。
- 好決算でも株価が下がる
- 世界的な金融緩和が再開されている
- 信用市場に異変が起きている
これは典型的なバブル後期〜崩壊初期の特徴に一致する。
2. AIバブルに決定打:「減価償却」という会計の歪み
2025年11月、市場関係者に最も衝撃を与えたのが
ビッグテックの減価償却問題だ。
■ 何が起きていたのか
GPUやAI用設備の減価償却期間を極端に延ばすことで、
- 実際には巨額の投資支出がある
- しかし損益計算書上では費用が抑えられる
- 結果として「利益が多く見える」
という構造が形成されていた可能性が指摘された。
■ プロ投資家の行動
この違和感を察知した投資家はすでに動いている。
- マイケル・バリー:NVIDIAを大幅売却
- ピーター・ティール:NVIDIAを全株売却
彼らは「決算内容」ではなく、
会計の前提が崩れ始めていることを見ていた。
3. AIの限界が露呈──電力不足という現実
AI需要は無限ではない。
2025年になって、その物理的限界が明確になった。
- データセンターの電力が足りない
- GPUは生産できても稼働できない
- 結果、需要が頭打ちになる
ゴールドマン・サックスを含む大手金融機関も
「AI投資は電力制約に直面している」と警告を発している。
成長ストーリーに現実が追いつかなくなった瞬間だ。
4. プライベートクレジットという“時限爆弾”
2025年11月、もう一つの重大リスクが表面化した。
それが
プライベートクレジット市場の焦げ付き。
■ 規模はリーマン級、もしくはそれ以上
- 銀行に代わり、ファンドが高リスク融資を拡大
- 返済不能案件が急増
- 担保価値も低く回収困難
ダブルライン・キャピタルのガンドラック氏は
「ゴミのような融資が積み上がっている」と強烈な警告を発した。
信用収縮が始まれば、
最終的に売られるのは株式市場である。
5. それでもお金はばら撒かれる──再インフレの芽
矛盾しているようだが、世界は再び金融緩和方向へ動いている。
- 米国:給付金政策
- 日本:補正予算・赤字国債拡大
- 中国:大型景気刺激策
- FRB:QT(量的引き締め)終了
つまり
「引き締められないのに、インフレだけ再来する」
最悪の組み合わせだ。
これが
✔ 利下げできない
✔ 株は上がらない
という局面を作っている。
6. なぜ株安なのに円安なのか?
2025年11月の最大の疑問がこれだろう。
■ 円安を止められない2つの理由
① 日本国債への不信
- 財源なき大型財政出動
- 国債が売られ、金利が急上昇
- 「日本の信用」が意識される段階に
② 日銀が利上げできない
- 利上げすれば景気・財政が耐えられない
- 為替介入も160円近くまで難しい
結果として、
円は売られ続け、株は下がる
という異常な組み合わせが成立している。
7. バフェット指数が示す明確な警告
2025年11月時点で、
- 米国バフェット指数:200%超
- 日本も歴史的高水準
- バフェット本人は現金比率を最大化
これは
「もう割安な市場ではない」
という、極めて明確なサインだ。
8. 今後の基本シナリオ(2025年11月時点)
✅ 米国株:下落トレンド継続
✅ 日本株:戻りを挟みつつ下方向
✅ 為替:基本円安、暴落局面のみ一時的円高
✅ 金・ビットコイン:短期下落 → 株より先に回復
まとめ|やるべきことは「守る」こと
この局面で重要なのは
当てに行くことではない。
- 無理に買わない
- 下落を否定しない
- キャッシュを軽視しない
2025年11月の相場は、
「生き残った投資家にしか次のチャンスは来ない」
そんなフェーズに入っている。
もし次に書くなら、
✅ 「暴落時にやってはいけない5つのこと」
✅ 「株が底を打つときに必ず出るサイン」
✅ 「円安時代の個人投資家の防衛戦略」
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