投資をしていると、つい自分の願いや都合を相場に投影してしまうことがあります。
「お金がないから、この株が上がってほしい」
「生活費のために利益が欲しい」
こういった気持ちは、ごく自然な感情です。誰だって、自分の努力や思いが結果に結びついてほしいと願うものです。
でも、相場はそんな個人的な事情には全く関係ありません。
相場は、世界中の経済、企業の業績、投資家心理、予測できない突発的な出来事など、無数の要因で動いています。私たち一人ひとりの感情や願望は、そこには微塵も反映されません。
むしろ私たちが相場環境に合わせなくてはいけません。
現実を受け入れる勇気が必要
投資は感情と向き合う作業の連続です。期待していた株が下がれば悔しいし、予想外に上がれば嬉しいもの。でも、「自分の都合で相場が動くことは絶対にない」という冷厳な現実を受け入れることが、投資で生き残るための第一歩です。
この言葉を私が初めて目にしたのは、日本株を投資していた2007年頃だったと記憶しています。株式投資の本を書店で立ち読みをしていた時でした。投資成績は当時、どん底で結果は出ませんでした。一部の実力のある人が勝つ世界だと思っていました。でも今となって米国株を中心とする世界経済に投資するようになって、「相場環境に自分が合わせる」この言葉がよく分かりました。
株価は、私たちがどう思うかとは無関係に動いています。だからこそ、投資をする際には「自分の都合」を排除し、むしろ金利、雇用統計の結果、企業決算などを考え私たちが相場環境に合わせる必要があります。
「相場に絶対はない」だから「どう合わせるか」を考える
相場が自分の願い通りに動かないなら、私たちにできるのは、その現実を受け入れて対策を考えることです。
例えば、以下のような具体的な行動を意識してみましょう。
- 生活費を投資に使わない:急な出費に備える余裕資金がなければ、冷静な判断はできません。
- 分散投資を徹底する:リスクを分散することでリスクを低減する。
- 世界の相場環境はどうか?:日本だけでなく世界経済は?全世界の人はどう考えているか?
- 感情を排除する:希望や不安を相場に投影しない。
投資とは、相場の流れに逆らわず、どう付き合っていくかを考えるゲームです。期待や願いを抱くことは否定しませんが、相場に絶対はありません。予想を外したら相場が出した答えに自分が合わせる。場合によっては損切りをする。これが成功へのカギです。
誰かに届けば、そして伝えてほしい
相場が自分の都合で動かないことを、最初から理解できる人は少ないと思います。私自身も、そう思い知らされるまでに何度も失敗しました。
でも、いつかこのブログを読んで、理解してくれる人が現れたら、その人にはぜひ、この言葉を誰かに伝えてほしいと思います。もちろん投資ではなくても良いです。
「世の中は自分の都合では動かない」それを理解した人に、成功への道が開くだと感じています。
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